頂いた素敵小説

□『小さい物話』
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それは、朝からぽかぽかと気持ちの良い日差しが差すある日の出来事でした―。


俺、ウェラー卿コンラートは主を起こしに魔王の自室にやって来た。

「陛下、おはようございます。朝です!起きて下さい。」ベットの上にはいつもの様にグピーと変な鼾をたてながら眠る弟と、
鼾遮断の為に布団を頭まで被って寝ている主の姿。

もぞもぞ―


「陛下?」


もぞもぞ―
「ん〜…ゆうちゃんまだねむい。」
「なっ!?」


布団から出て来た愛しい名付け子でも有り、自分の主であるユーリの姿に俺は驚き声も出なかった。

…ユーリが小さくなってる!その姿は人間で言うと3才位の姿だ。



「陛下…?」
「?、おにいちゃんだぁれ?」
いつもなら、『陛下って呼ぶなよ名付け親』と言って来る筈のユーリはどうやら俺が誰か分からないらしい。
まだ眠い目を擦りながら、俺に首を傾げている。
…可愛い
っいや!そんな事を思っている場合では無い。
一体どう言う事だ?

「…しょぉちゃん?しょぉちゃんはどこぉ?」
俺が深刻に悩んでいると、いきなりユーリは泣きべそをかきだした。
まずい…

「泣かないで、勝利は今お出かけ中です。代わりに俺がユーリと一緒にいますから。」
なるべく優しく、笑顔て答えるとユーリはまだ目に涙を浮かべながらそれでも笑顔を見せてくれた。
「おにいちゃんゆうちゃんと遊ぶの?」
「はい。俺の名前はコンラートです、よろしくね?ユーリ。」
「こんらあと?う〜、分かんないからコンねぇ!」

今のユーリには発音が難しいらしく、俺の名前は『コン』になった―

ぐぴ〜。
弟はまだ寝ている…




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