連載『いつかマた!』(旧)

□『夢の中で』 9
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       ずうっと、夢を見ていた。

  果てしなく続く夢、俺はそこに住んでいるんじゃないか?と思える程、

  はっきりしている。

  スザナ・ジュリアさん・・・・・では無いが、別の姿をしている。

  姿も声も違うのに、話をしている相手がコンラッドだとわかる。

  もっと昔、別の人間として生きて居た頃の俺とあいつの姿、こんなに長い付き合い

  だったんだ。

  長い過去への時間の、一場面だとわかる。


   俺を呼ぶ声して、場面が変わる。


   『もう、止めたら?つらいだろう?そんなに、がんばる必要はないんだよ。』

  村田?あぁ〜やっぱり、今が初めての出会いじゃないんだな。

今の俺じゃない、どこかの時間の俺と話をしている。

   『つらいけど、続けるよ。<あれ>は必要だからね。

  俺にしか、扱えないし。他の者にやらせると暴走しそうだしね。』


   深い山、誰も近寄る事も出来ない山奥にある、近未来的な建物。

  地球にも、眞魔国のあるこの星にも、見たことの無い建物。


   4000年?もっと昔の出来事だとわかる。

  <あれ>は、<それ>の事だ。固有名はあるが、地球の言葉にも

  眞魔国の言葉にも、翻訳出来ないのだ。

  何故?今になって、再び<それ>が、現れたのかわからない。

  正しい使い方を知らない者達に、扱えるわけがない。


  はるか昔の俺が関わったからこそ、現在の俺が動く。


   はるか昔からの計画。成功させる。


  夢は様々の世界に生きる俺と、知っている者達との場面を見せる。

  現在だけじゃ無い、先へと続く未来も出会う。

  終わる事の無い夢の中に、俺は居た。
    

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