連載『いつかマた!』(旧)

□『旅立ち』 3
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        その日は、青空。気持ちがいい〜。
    
     旅立ちには、素晴らしい日。いつもなら、静かに出発するのに、



     魔王陛下が一諸に行かれるので、見送りも賑やかだ。



     「陛下〜。いかがですか?髪染め薬は、すぐ染まるし、こぼれても



     服にも付きませんし、 なにより私と同じ色、真赤になるのが



     素敵でしょう。それに、コンタクトレンズも使い捨て出来るように



     たくさん作りましたよ。」



     「サンキュー!アニシナさん。助かるよ。」



     「どう見ても1年分位あるように見えるぞ!おい、こんなにたくさん



     持って行くだなんてどうかしてるぞ。」



     「いいんだよ。アニシナさんが、せっかく作ってくれたんだから。」



     うなる、ヴォルフラムを置いて見送りに来た人たちに挨拶をする。



     ギュンターは、例によって汁出しまくりだ。



     そんな、大騒ぎの中、クラスト・マリがユーリの元に来る。



     「陛下、わたくしの魔力をこめたお守りです。



     よろしければお持ち下さい。」



     小さな魔石。オレンジ色。小さな巾着袋に入れてある。



     「ありがとう。マリ。これは、これから必要になるからね。



     大事にするよ。」



     「陛下、とても危険です。それでも、行かれますか?」



     『ああ〜、これは俺の使命だからね。』



      
      「陛下〜!そろそろ出発しますよ!」




      コンラッドの呼ぶ声。




      しばらくのお別れだ。





      眞王廟で、村田とウルリーケが祈っている。




                        



      



     



     




     
 
     



      



     



      




       
    

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