連載『いつかマた!』(旧)

□『旅のはじマり!』 2
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         ごめん もう 離れないと約束したのに・・・。



    眞魔国は、ここの所長雨が続き、大規模ながけ崩れが起きそうな場所があると



   報告があった。急いで現地に向かわないと間に合わないだろうとも。



   現地にも目視による監視をおこたるな、情報は伝えた。



   ここ200年程,異常は無かったハズだ。と、報告はあったが



   油断するな。対策部隊も向かわせる。と、伝えた。



   ユーリが言い張って決めた魔族の予知を専門に活動する部署からだ。



   設置してみると、役にたつ。被害を最小で抑えたり、被害そのものを無くしたり。



   なんで、今まで誰も思いつきもしなかったのか?



    
    予知専門のスタッフは10名。



   希望者をつのり、ユーリ自身が面接して決めた。



   眞魔国の各地から集められた。



   その中でも特に魔術の強い兄妹は、クライスト地方から来ている。



   100歳代の若者。ギュンターと同じで背も高く、見目も麗しい。



   予知の確立も高いので、この兄妹は責任者を任されている。



   ユーリ達の信頼はとても厚い。



   クラスト・マイク(兄)、クラスト・マリ(妹)。



   地図を見ながら、2人は場所を示す。



   「そうです。この当たりです。時期は1ヶ月後くらい。まだ、兆候は現れてませんが



    現れてしまったら手遅れです。」



   「そうだな。すぐ、対処出来る部隊を組もう。わたしが行きたい所なんだが、



   今行ける者は、コンラッドだけか。行って貰えるな?」



   「グウェンダル、もちろんだ。人選をおこない、2日後位には行けるようにしよう。」



   「僕もいくぞ!」とヴォルフラム。



   「俺も行く!」



   みんなが困ったようにユーリを見て言う。



   王がそんな所に行くなんて許されない。



   「わかってるさ。迷惑かけないようにするからさ、付いていって、どんな風にするか



   見ておきたい。王が何も知らない方が許されない!行くからな。」



   「言い出したら聞かないですね、あなたは。グウェン、俺がお守りするから、



   いいだろう?その変わり俺は貴方にも命令しますよ。



   危ない事を、貴方は 平気でしかねない方だから。



   いいですよね?」 



   「さすが!コンラッド!聞く聞く!絶対聞くからさ、グウェンもありがとうな!」






    会議が終わって、クラスト・マリがユーリを呼びとめる。



   誰にも聞かれぬように、ささやくように、耳打ちをする。



   恐れながら陛下、陛下は行かない方がよいのです。



   私には、陛下が危険なめに会うとわかります。



    『でもマリ、その後の未来までは、君には見えていない。
   
    大丈夫、ちゃんとやれるよ。』




    まるで、違う人のように威厳に満ちた声で答える。



    『ありがとう。心配かけるね。』





                           
   




   

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