うた・あい
□あい・ふたつ。
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「霜月の朝」
冷え込んだ朝に。
きっと心が割れる時には
こんな音がするんだと
空に還り損ねた水分を
力一杯踏みつけて
粉々に砕いた。
自分の音は
自分の耳じゃ
聞くことは
出来なかったからね。
そうしてやっと
泣くことが出来るんだ。
霜月の朝に。
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