学園

□What's your name?
1ページ/1ページ


ここはバサラ学園。
今日は待ちに待った入学式である。

入学生が体育館に集まると校長の織田信長が壇上に立った。


「余は第六代校長織田ァ信長ぞォ!!!是非もなし!!」


それだけ言うと信長は壇上から下りた。
もはや何が言いたいのかわからない。


入学式が終わるとみんなそれぞれのクラスに入って行く。
伊達政宗もそんな中の一人だ。


「おっ…Goodな席だぜ!!」


各自席を確認するとその席に座った。

政宗の席はちょうど真ん中の列の前から3番目で、教室の真ん中である。
目立ちたがり屋の政宗にとっては願ってもない席だ。

政宗はその席から周りをぐるりと見回した。


「Ahー、珍しいな…」


政宗の後ろの席に自分とは逆目だが、同じように眼帯をしている奴を見つけたのだ。
好奇心もあった政宗はその男に話しかけた。


「よぉ、…名前何て読むんだ?」

「ん?読んでみな」


長曾我部元親。

珍しい名前だと思った。


「…ちょうそがぶもとおや」

「ハッ!!もとおやねぇ、そうきたか!!残念ながら俺に子供はいねぇぜ」


元親はケラケラと笑った。
その豪快な笑い方は、元親の図体に似合っていた。


「フッ…貴様には似合いぞ」

「どういう意味だ、元就」


突如現れたその男は、手本のようにきっちりと制服を着ていて、いかにも秀才といった感じだった。
元親とは知り合いらしい。


「もとおや…父親にもなれぬ哀れな男よ」

「いつ俺が父親になったって!?」

「将来、そうなることがきまっておるのだ。その名前故にな」

「お前はいつ占い師になったんだ?」


元就は、元親の問いに答える事はなく、鼻で笑うと行ってしまった。

元親をけなすことだけが目的だったらしい。


「アイツ、いちいちつっかかってきやがる」

「Hm...仲いいじゃねぇか」


政宗は、元就の背中を目で追った。
華奢な体つきである。
それを見た後で元親を見ると、やけに強靭な肉体に思えた。


「よせよ、どこが仲いいってんだ?いつもあんな感じだぜ?」

「仲よく見えたんだから、そういう事にしとけ。つーか担任はまだか」


クラスの生徒は全員集まっていたが、担任の姿が見えない。

政宗は、待たされるのが好きではなかった。


「俺も丁度思ってたところだ。…何だかアンタとは気が合うみてぇだな」

「Ha!俺もそんな気がするぜ」

「そういうわけだ、よろしくたのむぜ」


二人はがっちりと握手をした。


こうして、のちに親友となる二人は出会ったのであった。




「よろしくな、もとおや」

「もとちかだ!!!」













My name is Motochika!!

[戻る]


[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ