soul†eater

□彼女の涙
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「こんちくしょー!!!」



地面をブルブル震わせるくらいの叫び声が空の彼方に突き刺さる。



彼女の震えた声と涙が一気に罪悪感を滴らせる。

その原因は誰が見ても俺で、心臓がチクチクして苦しかったが椿の降り下ろした拳ですこし楽になった。



なに焦ってんだ、俺
















今日は外で職人同士の共鳴の練習だった。



今まで何度も練習したが、成功した事は一回もなかった。
マカは不機嫌な顔で俺を見るが、いつもそれが不思議だった。




俺は強くなりたい。

それこそ神をも凌ぐほどに。


そんな俺がなんで周りの奴等にレベルを合わせなきゃいけないのか。それで強くなれるか否か火を見るより明らかだ。








これは何回めの共鳴だろう。


気が弾けた瞬間、マカの我慢も弾けとんだ。



「もっとちゃんとやってよ」


「やってんだろ」


「いつも勝手なことばっかしてるんだから、少しはみんなに合わせてよ」


共鳴連鎖の出来ない苛立ちがマカの冷たい言葉で点火して、口が勝手に動き出した。


「あぁ?なんで俺がのろまにあわせねーといけねーんだよ。糞みたいな馴れ合いはごめんだね」


口にした瞬間、あ、まずいって思ったけど、血が上った頭ではそれ以上考えられなかった。


「なんだとこら」

「やめんか!」

キッドが静止にはいったところで、シュタイン博士が口を開いた。

「少し休憩しよう。話し合いでもして、頭を冷やすといい」


「こんなやつと話し合ったって」


背を向けた博士の後姿を横目に、マカがぼそりとつぶやき、どこかへ行ってしまった。
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