soul†eater

□丸焼き睡魔蜂蜜風味
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ふあふあ ひらひら




キモカワイイ太陽に温められた風の羽が少しだけ開いた窓からカーテンを押す。



暇な時間が贅沢に流れる光に、少女は目を細めた。

部屋の中に広がる…眠気。










ガチャ

「マカー、いんのか?」

銀色の髪が揺れる。
手には食材が詰まった袋。
今日の夕食当番はソウルだった。今日は肌寒いから、鍋がいい!と瞳を輝かせた同居人のリクエストに応えて買ったたくさんの野菜。




やっぱり俺はマカに甘い




ぱたぱたとスリッパが歩く。
リビングのドアを開けると視線の先にすぐアイツを見つけた。



「マカー?
………寝てんのか?」




温かな静寂に小さな寝息が混ざりあっている心地よい空間に、笑みがこぼれる。




テーブルに、出来るだけ静かに優しく荷物を置くと微かに音を擦らせ、背中が冷えた。




ちらりとマカを横見るが、あいかわらずの閉じた瞼に安堵する。





寝ている人を見るとなにか起こしたいような起こしたくないような変な格闘が襲う。


いたずらしたいような、からかいたいような。


そんなことを考えてたらいつの間にか距離50cm。



なんかの本で見た事ある。もっぱら本なんて読まない俺だが、たびたび図書館へ行くマカに付き合って読む事もあった。


その時はただ適当にとった本でぱらぱらと風を作っていただけだった。





でもふと視線が留まった。

そのページのタイトルには


「対異性との距離と関係」


そこには規則正しくならんだ活字で
「自分から半径50cmのエリアに他人が入ると、不快に感じる心理が働く。
また、そのエリアに入ると自分の意識に強く残るため、異性として意識する心理が働く」


と書かれていた。

(確かに他人が至近距離にいる満員電車とかエレベーターとかストレス溜まるよなぁ)


つまり、自分が許す相手以外が自分の近くにいると不快になるってことか。





ん?まてまて。


俺とマカの距離って…




戦闘中はとりあえず距離0cmだろ?共鳴してる時なんて、魂すら距離0cmだし。







(エリアに入ると自分の意識に強く残るため、異性として意識する心理が働く)






俺とマカがこのまま一緒に居続けたら、いつか異性として意識する時がくるのか…?
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