soul†eater

□冷たい手
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「冷てッ!!!」



今日は課外授業。
行った先は今にも雪が降ってきそうなくらい寒い町。
パパッと課題を終わらせて、それでも帰るころには涎をたらした月が顔をだして笑っていた。

「お前手冷えすぎだ」

ふいに触れたマカの手が、あまりにも冷たくて、思わず握り締めた。

「そう?」

握ったり開いたりを繰り返すマカの手は明らかに追いついていなかったが、気にする様子もあまりなかった。

「ソウルの手は温かいね」

「ずっとポケットにいれてたからな」

俺はなんでかマカの手が冷たいのが嫌だった。両方でマカの小さな手2つを包み、顔を近付け息を吐く。
手の中の指にぎゅッと力が入る。

「…ソウル?」

「…あんま無理すんな」

「…それって」

マカは途中で言葉を止めた。消えた言葉は大体想像がつく。
マカはパートナーの俺から見ても…いやパートナーだからこそ分かる。頑張り屋で負けず嫌いだ。泣くことを嫌がり、傷だらけでも闘う事を辞めない、自分が弱いことをなにより嫌う。それこそパートナーの俺が心配になるくらい、マカは強くなることにこだわる。
その意思の強さなら、ブラック☆スターにも負けてないと思う。
だからこそ時々心配になる。なんていうと絶対マカに怒られるから言わないけど。
この小さな手で俺を振り回す力を信頼してないわけじゃない。
けど…
「大丈夫だよ」


マカの優しい声で意識が戻って来た。
ハッとしてマカの目を見ると、いつものマカの顔が俺を見てた。
俺の考えてること全部分かってるみたいな目でみてんだから、笑っちまった。

「だってさ…」

マカが俺の手を引っ張って歩き出す。
空を染める白い羽根が、ふわりふわりと足元を舞う。マカの手は、俺の手と息の熱をもらって温かくなっていた。











だって、
冷たくなったら、
またソウルが気付いて
温めてくれるでしょ?









081127
□後書き□
初書きです(・∀・)
読みにくかったら
ごめんなさい。

とりま
読んでくださり
ありがとうございます
(´・ω・`)

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