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□急上昇、右肩上がり☆
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「りっちゃーん!」
そう言って、唯は律の腕に飛び込む。
「なんだー?唯ー」
まんざらでもない感じで受け入れてる律。
…………ムカつく
なんだよ、私というやつが居ながら、律のやろう。
「澪先輩、大丈夫ですか?ちょっと…「うるさい」
「まぁ、あの2人仲いいですし、先輩の気持ち、分からなくもないですけど…」
「あいつ、ほんとに許さない!」
いつもそう。
私ばっかり好きみたい。
こんなとこ見せられて練習なんてやってらんないし、音楽室を抜け出した。
この心のモヤモヤをどうにかしたくて、屋上に行って空を眺めてでもいよう。
なんて、思ってしまった。
久しぶりにしっかりと見た空は、もの凄く透き通っていて、柄にもなく感動してしまった。
どんなものにも汚されることのない、たまに雨は降るけれど、いつも晴れ渡っている…
まるで、私の彼女への想い
そのものだった。
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