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□その夕陽に
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ハ「ちょっとキョン!!今日の放課後裏庭に来なさい!」
教室で外を眺めている俺に、必要以上な大声で怒鳴ってきたのは後ろの席の涼宮ハルヒだ。
キ「何でオレが行かなきゃならん(汗)」
ハ「いいから来るの!あんたが理由を知る必要は無いの。わかったわね?」
キ「わかったよ。」
(一体何の目的なんだ。何か企んでんじゃないだろうな・・・)
―放課後―
俺が着いた大体10分後にハルヒは来た。
キ「おい、ハルヒ。普通誘ったやつは先についてるのが当然だぞ。
」
ハ「あたし、あんたに言いたいことがあるのよ。」
ハ「あんた、あたしをお嫁にしなさい!!」
・・・なに?
キ「ちょ、ちょっと待ってくれ!なんだいきなり!!何がなんだかわからんのだが・・・」
おいおいおい、ちょっと何を言い出すんだこいつは(焦)
あたしを嫁にしろだと?嫌ではないが、(むしろ嬉しいが)唐突過ぎないか?タイミングというのを知らないのか?
ハ「ちょっと、聞いてるの?」
キ「いや、お前いったい何を言ってるんだ!」
ハ「だから!あたしはあんたのことが好きなの!!だから付き合ってほしいの!!」
と頬を紅く染め、大きな声で告白するハルヒ。やっぱり女の子なんだと確信するおれ。
そして俺は不覚にも、初めてみるそんなハルヒにドキッとしてしまった。
ハ「返事、聞かせてよ…。」
少し元気のない声で言う。そんなの、決まってる・・・
キ「俺も、ハルヒお前が好きだ。」
ハ「え?いいの?」
パァっと顔を輝かせるハルヒ。
キ「ああ。俺もお前と同じ気持ちだ。」
俺はハルヒを抱き寄せて、強く抱き締めた。そして頬に手を添え、触れるだけのキスをした。
するとハルヒは顔を真っ赤にしながら
「初めてなのに!空気読みなさいよ!!」
と俺にみぞおちを一発決めた。
うずくまり痛みに耐える俺の手を握り、
ハ「ほら、帰るわよ///」
と言った。
今回は俺のお手上げだな。
沈みかけた夕陽が、手を繋ぎ帰る俺達をいつまでも照らしていた。
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