ai love yu

□募る不安 side・ai
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最近ゆうちゃんが悩んでる気がする。


なんだろ…
よくボーっとしてる事が増えた。


それに笑顔に、うっすら悲しみが見える。



彼女の力になってあげたい。けれど、彼女はきっと強がって

「何もないですよ。眠いだけです」


って言うはずだから。


悩んでいるあなたの表情をみているだけで、あたしまで落ち込んでくる。



「あはは!何それ、うりょっちー」


ほら、あたしがうりょっちとかと仲良く話すだけであんなに困った顔をする。



あ、目が合った。


「ちょっとごめんね、待ってて」


うりょっちに断りを入れて、少しその場を離れる。


ゆうちゃんの元へ行くとなんか予想外な顔をされる。


「なーに?ゆーちゃん?」


「あ、いえ。何も」


話しかけるとすごく困ったようにどもった。


そんな彼女に、何故か、安心させたくて抱きついていた。

最初は胸に顔を埋めていたけど、彼女の顔が見たくて面を上げた。瞳を見詰めれば、その悲しみの色に吸い込まれそうになった。


確信はできないけれど、なんとなくゆうちゃんの思っていることがわかった。

きっと、不安なのだと思う。


ごめんね。


でも、あたしも不安なんだよ。


だから


「大丈夫だよ。あたしには、ゆーちゃんだけだから」


周りに聞こえないようにそっと囁いた。


すると、ゆうちゃんはとても嬉しそうに微笑んでくれた。


あたしはその綺麗な表情を見るのが恥ずかしくて、すぐその場を離れた。


でも、きっと彼女は後ろでニヤケてんだろーな。



あはっ、なんかゆうちゃんのことなら何でもわかる気がする。





これってやっぱり、惹かれ合ってる証拠かな?



end

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