匂紫羅欄花

□第1話 心
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「――真っ直ぐに前を向いて、歩き続けなさい。」
 
 
 
――母様は、貴女の幸せを願っているわ。

 
 
 
 
 
―――
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
……歩き続けること。
 
それは、簡単なことではない。
 
 
 
けれど、諦めるわけにはいかないのだ。
 
 
 
 
 
……諦めるということは、私の幸せを願ってくれる人達の想いを、無駄にするということだから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
《……まだ、大丈夫。》
 
 
 
 
 
――私の心の中には、
私を想ってくれている人達の“想い”で溢れているから。
 
 
 
 
 
これがあれば私は、まだ歩いて行ける。
 
 
 
たとえ今、どんなに辛い状況であったとしても。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「……決めるのは、私自身なのだから。」
 
 
 
 
 
 
 
 
――そう、まだこの“道”は、始まったばかり。
 
 
 
 
 
 
「…これからが勝負よ。」 
 
 
――そうして笑った姫君の表情は、この国に来てから見せる1番晴れやかな笑顔だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
***
 
 
 
 
 
「――ほぉ、これはまた、面白そうな姫君がお入りになられたのぉ。」
 
 
そう呟いて、その老人は庭の奥へと消えていった…。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
……To be continued
 
 
 
 
 
 
◇◆◇◆◇◆
あとがき
 
 
またやってしまいました新連載っ!!
 
本当に…やらなきゃいけないものを増やしてどうするのか……ιι
 
こちらも突発更新になると思いますがよろしくお願いしますι
 
 
2009/06/29
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