リボーン2

□もう、死んで下さい
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呆れながら二人のやり取りを見ていると、突然足が地面に着いて、骸の足を踏んでしまった。


「あ、ゴメ……ッ」


思いっきり踏んでしまったため、骸の高そうな革靴にオレの足跡が付いてしまって慌てて謝る。


だが。


「クフフッ、コレが綱吉君の重みですか」


そう言ってニヤリと笑われて。
足を踏んで悪いのはオレの筈なのに、逆に嫌なことをされた気になるのは何でだろうか?


「―――軽すぎですね。ご飯はきちんと食べてますか?」

「食べてるよっ」


余計なお世話だとムッとしていると、右腕をグイッと引かれた。


「ヒ、ヒバリさん?」


腕を引いた人物を見ると、ヒバリさんは至極不機嫌そうな表情を浮かべていた。


「む、骸が気持ち悪いことを言うから、ヒバリさんが怒っちゃったじゃないか!!」


お前のせいだと骸を睨むが、当の本人はそっぽを向いて知らんぷり。


「綱吉」

「は、はいっ」


怒られると思って目をギュッと閉じたオレの耳に、信じられない言葉が聞こえた。





「僕の足を思いっ切り踏みなよ」





―――えっ?



さあ踏めとばかりに足をズイッと差し出してくるヒバリさんに、オレは首を横に振った。


「ムリ、ムリです!!ヒバリさんの足を踏むだなんてっ」


後が怖くて出来ません!


「そこの南国頭の足は踏めるのに、僕の足は踏めないって言うの」


な、何言い出してんだこの人はっ!!


「クハッ、綱吉君は僕の体温を感じたかったから踏んだんです。キミじゃ話にならない」


この変態Aっ!余計なことを言って煽るな!!

ぎゃっ、ヒバリさっ!?
くっ付き過ぎて、トンファーがオレに当たってますっ!


戦闘態勢に入ったヒバリさんに、顔から血の気が引いていく。


ほんとにスミマセンでしたオレが骸なんかの足を踏んだばかりにこんなことになってでも元はと言えば貴方達二人がオレにくっ付いて来るからで…いやなんでもないですオレが全部悪いんですよね忘れてください。


心の中で必死に弁解と謝罪を繰り返し。


「愚かな鳥が威嚇を始めましたよ」


事態を悪化させることだけしかしない、隣でクハクハ笑っている変態Aを見た。




―――もう、限界だ。




「ねぇお願い、骸」

「なんですか?綱吉君の頼みなら何でも聞きますよ?」


鼻息荒くオレを見てきた骸に。

オレはニッコリ笑ってみせた。






「もう、死んで下さい」






その言葉と共に。


オレは今日、初めてリボーンの死ぬ気弾無しでハイパー化し。



変態Aを葬り去ることが出来ました★テヘッ








        終わり





―――――――――――

雲→ツナ←骸でギャグのお話が読みたいというリクエストを戴きまして、書いたのですが……。
壊れすぎちゃってゴメンなさい★テヘッ
   
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