リボーン2

□もう、死んで下さい
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「前から気になってたんだけど、キミのその目、有得ないよね」


病気じゃないの?


「クフフ、キミのその有得ない鳥臭さには敵いませんが」


1キロ先からでも匂いでキミだと分かりますよ。


「いつも側にいる獣の臭さよりマシだけど」


動物だけが友達?


「おや、キミにはアレが獣に見えるんですか?彼はれっきとした人ですよ?老眼鏡買ってプレゼントしますよ」


性格だけじゃなく目まで悪いんですね?クフッ、ご愁傷様。


「…………」

「…………」


(こ……この二人仲が悪いって言うよりも……)


「むしろ、息ぴったりじゃん」


思わず口から吐いたオレの言葉に、二人は過剰な程反応した。


「綱吉!!!!」

「綱吉君!!!」

「いや、ほら……」


今もドンピシャにハモったし。

だけどそんな事認めたくないのだろう。
二人はオレに詰め寄ってきた。


「なに訳の分からないこと言ってるの」

「いくら綱吉君でも、言っていいことと悪いことがありますよ!」

「ちょ、二人とも近っ」


オレよりも背の高い二人に挟まれると、地球人に連行される宇宙人みたいになる。


「綱吉、バカなこと言ってないで学校に行くよ」


プリプリと怒りながらもヒバリさんがオレの腕を掴むと。


「綱吉君の身が心配ですので、僕も着いて行きます」


そう言って骸までオレの腕を掴んで歩き出した。


いや、だから二人がオレの腕を掴んだら、足が地面から浮くんだって!!


「離してっ!オレ浮いてるじゃん!」


必死な訴えを無視して、二人はまだ睨み合いを続けている。


「ちょっと、キミ息しないでくれない」

「じゃキミは心臓を動かさないで下さい」



……低レベル過ぎて、もう突っ込む気すら起こらない。






   
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