リボーン2
□もう、死んで下さい
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「綱吉君、綱吉君、今日学校をサボって、デートしませんか?」
「しない」
「美味しいスイーツのお店をクロームから仕入れたんですよ」
「行かない」
「あ、では遊園地はどうですか?最近出来た遊園地がありまして」
「興味ない」
「ではでは、前から涎を垂らさんばかりに欲しがっていた、昨日発売したばかりのこのゲームソフトをプレゼントしますので、お買い物に行きましょう」
「そっ、それは……っ」
骸の手には、発売前から予約だけで完売で、どうあがいても手に入らないと諦めていたゲームが!
「クフフフフ、どうしますか?」
「うううううう〜」
確かに、そのゲームは喉から手が出るほど欲しいっ!
だけどっ。
「お前と出かけたりしたら、そのまま監禁されそうだからやめとく」
未練がましく視線はゲームから離せられないが、オレだって命は惜しいからね。
そういうと、骸は残念ですねと言ってそのゲームを鞄に仕舞った。
「このゲームはそのへんの子供にでもあげましょうか」
「…………」
もったいない!!!と思うが、必死に我慢する。
ここで食いつけば骸の思うツボだ。
何故か毎日のように、わざわざ隣町からやって来る骸。
こいつ、一体何がしたいんだろ?
不思議で仕方がない。
窺うような目で骸を見ると、キレイに整った横顔が目に入った。
骸ってホントキレイな顔立ちしてるよね。
「クフッ、そんなに見つめられると、誘われている気になりますね」
「………」
いくら容姿がよくても、所詮コイツは変態A。
黙っていれば誰もが見惚れてドキッとするのに、ホントもったいないね!
コイツにこの顔は宝の持ち腐れだと思った。