リボーン2

□依存
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中学の頃に自分の抑えきれない想いを告げ、獄寺は綱吉と付き合うこととなった。


その当時から何かと人気の高かった綱吉だ。
幾度もの横槍を食らいながらも。


それでも二人で着実に愛を育んできた。


許されない関係だともちろん二人は分かっていたし、本来ならば誰かを娶り、跡取りを生さなければならないということも頭では理解していた。

だけど、お互いがお互いのことだけを想っていたし、心の伴わない結婚など、優しい綱吉には出来るはずもない。



だけど。



いつからか、綱吉は獄寺に結婚を勧めるようになった。



『あそこの家の子ね、隼人のことが好きなんだって。一度二人で会ってみたら?』



初めてそう言われた時、一体何の冗談かと思った。


自分の恋人に浮気を勧めるなどという話しは、未だかつて聞いたことなどない。



だが。



何度も言われるうちに。

それが冗談などではなく、本気で言っているのだと分かり。


獄寺は愕然とした。




―――愛していると言ったのは、ウソだったんですか?


―――もう嫌いになったんですか?



愛しい人の考えが分からなくて。


彼を目の前にすれば責めて、詰って、縋りつきそうになった。


そんなみっともない自分など見せたくなくて。

獄寺は綱吉からほんの少しだが、距離を取るようになった。
こんな事は付き合い出してから初めてのこと。



―――その頃からだ。



独りでいると、綱吉が錯乱とも言える状態に陥るようになったのは。




 
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