リボーン2
□HERO
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「そんな事ないって!だって、野球をしている山本って、凄くカッコいいよ!」
ツナはそう力いっぱい言った後、顔を赤く染めてオレの手をキュッと握った。
「オレ、山本の野球してる姿が、一番好き」
「ツナ……」
―――参った。
こんな可愛いこと言われたら、死ぬ気で頑張らずにはいられないって。
「ツナ、オレの野球してる姿が好きなんだ?」
もっと聞きたくて言うと、ツナは顔を更に赤く染めて頷いた。
「だってオレ、山本の運動している姿を見て……好きなんだって、気が付いたんだよ?」
嬉しいやら照れるやらで、オレはツナの小さな身体を抱きしめる。
「山本?」
「オレ……野球やっててよかった」
心からそう思った。
野球をしてなかったら、ツナはオレを好きになんかなってくれなかっただろ?
そう言うと、ツナはちょっと怒ったように口を尖らせた。
「そんなの、野球をしてなくても、オレは山本を好きになったに決まってるじゃん」
「え……?」
「だって山本は……オレのヒーローだから」
その言葉に。
オレはノックアウトされた。