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□とあるサロンの話
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マルス
「まあいい。それより、さっきからキミの後ろでコソコソしてるのは誰だい?」

ミカヤ
「ああ、彼も入会希望者よ。一応ね♪」

後ろを振り返りながらミカヤが言う

ミカヤ
(ほら、出て来なさいよ!)

小声で呼びかけるミカヤ

??
(だから…オレはいいって!)

後ろの男はなかなか現れない

その様子を見ていたアイクが驚いて叫ぶ

アイク
「サザ!? サザじゃないか!」

名前を呼ばれて仕方なく姿を現すサザ

サザ
「団長、お久しぶ………あれ?」

言いかけて首を傾げる

サザ
「あの……団長、痩せた?」

アイク
「なに言ってんだオマエ??」

蒼炎verのアイクに戸惑いを隠せないサザ

ミカヤ
「そんなのどうでもいいでしょ?ほら、さっさと主役認定しなさいよ!」

エリウッド
(やけに態度の大きな女だな…)

ロイ
(ですね、父さん)


こうして、まず二人の審査が始まった!

マルス
「えーっと…まず、ミカヤさん…だったね? キミが、自分を主役だと思う根拠を述べてくれるかな」

議長のマルスが質問し、入会希望者が答え、その内容を全員で話し合って結論を出す…
それがサロンの慣わしだった


ミカヤ
「説明するまでもないけど…暁全編を通しての中心人物・登場マップのほとんどで指揮官・それから…強くて、カリスマ性が高くて、スタイル抜群で、女神が嫉妬するほど美しい!」

熱弁するミカヤだが、周りの者はドン引きである

ミカヤ
「まだ何か必要?」

ロイ
「納得できないな…」

自信満々に答えるミカヤに異議を唱えるロイ

ロイ
「長いFEの歴史を振り返って欲しいね。このシリーズにおいて、主人公は肉弾ユニットって決まってるんだよ?魔道士なんて論外さ!」

憤慨するロイを隣りに座るエリウッドが顔面蒼白でたしなめる

エリウッド
(バカ!オマエ…なんてコトを…!)



『へぇ〜…魔道士はFEの主役になれないんだぁ?』

怒りのオーラを放ちながら、セリカがゆっくりと立ち上がる…


セリカ
「すると何かい坊や? シリーズ2作目にして早くも登場した魔道士主人公セリカさまに、ここから出ていけと言うんだね?」
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