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□とあるサロンの話
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ここはFE主役サロン…
読んで字のごとく、FEシリーズで主役を張った者だけが入会を許されるハイソなサロンである

いつものように、優雅な立ち居振る舞いで談笑する面々

さすがは新旧FEの主役たちである
なんとも煌びやかな光景だ


マルス
「さて諸君。そろそろ始めたいんだけど…」

このサロンの代表者であるマルスが告げる
今日は特別な日なのだ

一同がマルスに注目する
皆、これから始まる事の重大さをよく知っているようだ



ヘクトル
「新規入会希望者だってな?人数は?」

ぶっきらぼうな口調で尋ねるヘクトル

リンディス
「4人もいるって聞いたわよ、ホントなの?」

リンディスの言葉に驚く一同

無理もない。現時点では「入会希望」に過ぎないとはいえ、事実上「入会希望」と「入会」はほぼ同義なのだ

一応サロン参加メンバーによる審議は行われるが、かつてこの会議でハネられた者はいない…

シグルド
「一度に4人とは…時代は変わったな」

セリス
「しかし父上、審議はこれからですよ?」

マルス
「その通りだよ。これから皆で、入会希望者を1人ずつチェックしてゆくんだ」

エフラム
「ならばさっさと始めよう。1人目の入会希望者をコチラへ…」

せっかちなエフラムが議長のマルスを差し置いて進行を促す

エイリーク
「もう!兄上は…ミカヤさーん、どうぞいらして!」

外に向かって呼びかけるエイリーク

間髪入れず勢いよくドアが開く!



ミカヤ
「ったく、いつまで待たせんのよ!」

えらく不機嫌そうな表情で入室したミカヤは、これだけのメンバーに気後れした様子もなく手近な椅子にドカッと腰を下ろす


セリカ
「あらあら…また、粗雑なお嬢さんねぇ」

やや呆れたようにセリカが呟く
それに素早く反応するミカヤ

ミカヤ
「あん?なんだって!?」

礼節も何もあったモノではない

マルス
「おかしいな…公式資料によるとキミは『清楚で儚げ、慈愛に満ちたカリスマ巫女』とあるけど…?」

面倒臭そうに頭を掻きながら答えるミカヤ

ミカヤ
「ああ、それね。どっかの馬鹿な管理人が私の性格をいじくり回してくれちゃったのよ!」

リーフ
「あっははは!そっちの方が明るくていいじゃん!」

ケラケラとリーフが笑う

ミカヤ
「ふん!年がら年中コンプレックスに悩んでるウジウジ野郎に言われたかないわよ!」
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