5周夢

□非行少年番外
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「もういい、頭冷やせ」

そう言って名無しは出ていった。

切っ掛けはツマラナイ事だった。

いや、跡部にしてみれば大変な事だった。

過去形なのは、今冷静に考えれば名無しがそんな事するわけないと理解出来ているからだ。


跡部は今日、女子生徒と歩く名無しを見かけたのだ。

可愛くて、名無しの後ろを一生懸命歩く女子は健気そうな子で、跡部は胸にもやっとしたものを感じた。

それを名無しに問い詰め、ただ付いてきた知らない女子だと言われ、それで解決する筈だった。

なのに、跡部がしつこく話すものだから、名無しがとうとう怒り、一緒にいた名無しの部屋から出ていったのだ。

一人残された跡部はゆっくり息を吐くと、部屋の扉を開いた。

リビングのソファーに座る名無しに近づくと、隣に座った。

「名無し、すまない…」

「………」

「俺は、自分に自信はある。だけど女じゃない。それで…」

話す跡部の頭のポンと何かが乗る。

名無しの手だ。

「もういい。俺だって不安に感じる時はよくある。お互い様だ」

優しく撫でてくれる名無しを見上げ、肩へと凭れる。

「悪いな」

「もう謝るな」

頭の手が頬に移動し、優しく唇が降りてくる。

チュっと音を発てて触れ合うと、トサッとソファーに倒された。

「景吾、いいか?」

「き、くな…!!!」

顔を赤くして視線をキョロキョロさせる跡部に笑い、服へと手をかける。

現れた白い肌に触れ、首を甘噛みしていく。

「ん、っ…」

ピクリ、ピクリと小刻みに跡部は体を震わす。

上気し、ほんのりと色づく体、そして主張を始める胸の飾り。

その飾りを指で遊び、口へ含む。

「あっ、ん…ぅ……ひぁ…!!!」

跡部の口から溢れる甘い声。

気を良くして名無しは跡部に更なる刺激を与えながら、下腹部へと手を滑らせて行く。

ズボンの上からでも分かる位主張しているソレに一度触れ、ズボンを脱がす。

「染みてる…」

「ばっ…!!言うんじゃねえ!!」

恥ずかしくて名無しの頭を小突くと、ふとあるものが目に入り、跡部は笑った。

「そういう名無しも、随分と興奮してるんじゃねえのか?アーン?」

名無しの自身に触れてニヤリと笑う。

一瞬固まった名無しだったが、次の瞬間跡部の下着を剥ぎ取った。

「なっ!?ああ!!!やっ…はっ…」

「余り煽るなよ」

名無しは笑いながら、跡部の蕾を解していく。

充分解れたのを確認すると、ソコに自身を埋めていく。

「ひっ、あ……あぁぁ!!!」

「くっ…」

ガリッと腕を引っ掻かれたが、気にせず腰を律動させる。

動きに合わせて啼く跡部が愛しくて、あちこちに紅い痕を残していく。

「ひぁ…んん…もっ…!!!!」

ビクビク、と震えた後、跡部は背を仰け反らせて達した。

名無しも達すると動きを止め、ちゅっとキスをした。

「景吾」

「な、んだ」

「俺はお前だけだ」

そう言った名無しに跡部はニヤリと笑い「当たり前だ」と答えると、唇に噛みついた。











END
 

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