04/15の日記

02:41
血で血を洗うくらいに意味の無いこと
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滴り滴り滴り落ちる、真っ赤な真っ赤な真っ赤な血。
迫害迫害迫害される、根拠のない謂れで殺される。
何千何万生きながらに殺された!

妄想妄想妄想だけでもとって食われるこのご時世。
今も昔も理不尽な死は無くならない。

僕の名前はハト、弟にリーデーレがいるよ。死にたがりの死の天使さ。アズラエルとも言う。自分を殺すってどんな気分なんだろうね。
苦しみのままに死ぬ。自殺と言うのもその者の運命に入るのかな?
僕はそうじゃないと思うんだ。
己の運命をねじ曲げて強制終了する。それが自殺だと思うんだ。
僕もほとほと嫌気が指すよ、弟には。
地上に居すぎた天使は肉体を得ることができるんだ。そうなったら人間みたく脆くなるのは当然だと言うのにね。
人間と言わず、地上にいる生物は脆いよ。僕らみたく永遠には生きられない。
僕らのような高次元の存在は、死という概念がそもそも無い。あったとしても、途方もない天文学的な長さになるんだろうな。
宇宙は死なないだろう?惑星だって生きているけれど数十億年なんてざらなくらいに長生きだ。
物質なんて脆いのと動議、だというのにデミウルゴスが脆い物質界を作ったものだから死が近くなっちゃったんだ。
まあ、動物はかわいくて好きだから僕もハトなんて偽名を使っているのだけどね。長い間使ってるものだから、本当の名前を忘れちゃうくらいだ。
この世は物質で溢れてるね。
物がないと人は生きられないし、何よりお金がないと人は楽しめないね。
物質世界を作った律法の神デミウルゴス。グノーシス主義の思想だね。
旧約聖書の主の正体がデミウルゴスって言われてるのだけれど。あんな嫉妬に溢れた気に食わん死ね死ね言ってるのがかの慈愛に溢れたYhvhだったらだめだよね。ってことで僕もデミウルゴスで賛成だったりするんだ。
僕は元下級第一位の天使だからそんなことよくわからないのさ。
なんだか、話が脱線したね。
死んだらそこで終わりなんだ。
地獄で魂の状態で死んだら、ほんとに終わり。消滅に近い、二度と転生できない。
というのは、地獄の最下層ではルシファーが頬杖をついて米粒並みに小さい魂を食べているから。そして自殺は大罪だから、気を付けた方が良いよってこと。仏教では億とか兆とかとんでもない年月を送るとも言うし、今生きている人間は殆ど罪をおかしているから(一度でも嘘をついたらもうアウトだよ)ほぼ全員地獄に堕ちるなんて言われているみたいだけれどさ、どっちにしたって、どんなことがあろうとも今生きていた方が楽なんだよね。遥かにね。
まぁ、物質という縛りはあるけどさ、君たちにとっては縛りとすらも思わないでしょ?だから楽なんだ。
僕は、反逆を起こした天使のひとつでね。元々好戦的な性格だったから、進んで敵を倒してたんだ。戦争だから、躊躇いは無かったよ。幻惑するのが得意だったから敵は味方同士で戦って死んだりもしたよ。死ぬというよりは消え去るような感じかな。
殺すことは仕方の無いことと割りきって。でも、血を浴びる度に変な感情が沸き起こって、抑えが聞かなくなったりもした。血は、魔力が宿ると言われてるんだ。キリストの血が特にそうで、強烈なんだそうだけれど。
抑えが効かなくなると、僕は身体的に変化する。見た目が少年から青年になるんだ。僕は僕に違いないんだけれど、気持ちがぐるっと変わってしまうんだ。
無慈悲な天使だね。自殺はダメだと言っておきながら自分は殺しが好きな殺戮天使なんだ。
僕は死ななかった。
でも、ミカエル等には敵わなかった。
何せ僕は下級天使。ミカエル等も下級天使だけれど、下級天使、大天使でありながら熾天使の位を持つ凄いものたち。
サタンがミカエルに負けると見切りをつけた僕は早々に地上に降りた。小さな仲間を引き連れて。
なんだか、僕の身の上話になっちゃったね。
僕は自殺を志願する者たちに言いたいのさ。死ってかなり身近だよってね。
でも、死なないでとは言わないよ。
僕は殺戮(元)天使だからね。
自殺者は自分の意思で死んだと思っているだろうけれど、そうじゃないよ。
悪魔に乗っ取られてそう仕向けられたのさ。自分で自分を殺すなんて愚かなこと、するわけ無いじゃないか。
そう、あまりにもオロカダ。

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