□イケナイ恋(らき☆すた・ななこ×かがみ)
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ウチらは先生と生徒の関係や…せやから……っ…あかん…ウチはあんたに溺れてしまったわ…


「ちょっと柊ぃ…放課後職員室に来いやぁ?」
「あ…はい…」
黒井先生から呼び出し…何かしら?

コンコン

「はーい…」
ガラガラ…
「黒井先生いらっしゃいますか?」
「あぁ…柊こっちや…」
書類に埋まった机から顔を出す黒井先生
「…黒井先生…ちょっと書類置きすぎじゃ…」
「ははは…なんや最近なぁ…やたら仕事多くてなぁ…」
苦笑しながらコーヒーを飲む
「で…何の用事ですか?」
「あ…せやせや…」
「今忘れてましたよね…」
「大丈夫や…忘れてなんかないでぇ」
ガサガサと机の上を漁って十枚程のプリントを渡した
「…何ですか?このプリント」
「印刷室に行って…各100枚刷って来てもらえへんか?」
「マジ…黒井先生…私そんなに持てないですけど…」
「ウチ後から行くさかい…先に行っててなぁ…」
「はぁ…解りました」
私は十枚のプリントを持ち印刷室へ向かった
「何でこんな事しなきゃイケないわけ…まったく…」
鞄を置いてぶつぶつと言いながら作業を始める


数分後に黒井先生が来た

「柊進んでるかぁ?」
「えぇ…何とか…」
黒井先生が私の隣に来て暖かい物を渡してくれた
「ココアでえぇかぁ?」
「えっ…はい…ありがとうございます…」
「後はウチでするさかい…柊帰ってえぇで…」
「…大丈夫ですか?」
「平気や!ウチは先生やから…生徒を遅くまで残すのは良くあらへんからなぁ」
「ギリギリまで手伝います」
「大丈夫やで?」
私は擦り終わったプリントをまとめた
「二人でやれば早く終わるんですよ」
「ありがとうなぁ…柊」
「べっ別にっ…先生の為とか…」
「ツンデレやなぁ…」
「ちょっ…黒井先生までっ…痛っ…」
プリントをまとめていたらプリントで指を切った
「柊っ…指切ったんかっ…見せてみぃ…」
「だっ大丈夫ですっ」
薬指からは血が滲み出ていた
「痛いんやろ…応急処置や我慢せぇや…」
「えっ…ちょっ…」
私の思考は止まってしまった
黒井先生が私の薬指を……
「っ…これでええやろ…」
ハンカチで傷口を塞いでくれた
「くっ黒井先生……」
「なんや?顔赤いで?」
「大丈夫ですっ…」
「そこにある椅子に座っとき…」
「は、はぃ…」

何だろ…私…黒井先生を意識しちゃってる…これって…恋…?……


「…これでええやろ……柊…終わった…」
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