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□平和日和。
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ー平和日和。−










ーいつからだっけ−こんな気持ちを忘れたのは。









「赤也ー。早く来いよぉー。」


「ちょっ…待って下さいよー!先輩ー!!」



休日、先輩と一緒に公園を訪れた。

公園って言っても、ベンチがあって、木がある位だけど。


俺は先輩に後について来るように言われて来た。

「先輩ー。ここで何がしたいんスかー?」

「赤也、あの木、登ろうぜ!」

「は!?」


そう言うと、先輩は木の枝に手を掛け、登り始めた。

「ほら、赤也ー、来いよ!」

「ええっ!?」

仕方なく先輩に続いて、木に手を掛けた。










「気持ちいーなー。」

「はぁ…。」

木の上に着いて、太い枝の上に二人で座っていた。

「この木さー、俺がちっちゃい頃にさ、よく登ってたんだよ。」

「はい…。」

「でもさ、中学生になってから、テニスに熱中して、全然登らなくなっちっまったんだよな。」

「へー。」

「本当はずっと登りたいて思ってたんだけどさ、中学生にもなって木登りをするのもなんかガキっぽいなって思ってさ、今日まで登ってなかったんだよ。」


「そうなんですか。」


ブワッ

生ぬるい風が俺たちの頬を撫でた。

「お前と一緒に来たのは、意味があってさ。」

「えっ、なんですか。」

その瞬間、先輩が俺の唇を塞いだ。






「お前がガキっぽいから。」


至近距離で先輩が少し笑ってそう言った。


「なっ…なんスかその理由っ!!」

「ははっ。」


その時の先輩の笑顔は太陽に照らされて、とても輝いていた。


俺らの頭上で二匹の鳥が青々とした空へ、羽ばたいていった。


「さあーて、そろそろ降りるか!」

「先輩…。」

「なに?」

「俺…足しびれちまいました…。」

「…よし!俺が背中を押してやる!」

「ちょっ…タンマー!!」





こんな俺たちですが、今日もラブラブです。










〜end〜
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