.

□Merry Xmas!
1ページ/2ページ














Merry Xmas!












みんな笑って幸せで。

なんて素晴らしい日なんだろう!



部活が終わり、夜。ブン太先輩とイルミネーションで盛り上がる街を歩く。

男女のカップルばかり。

周りから見たら俺達は彼女がいなくクリスマスに男二人で可哀想に歩いてるように見えているだろう。


はっ。勝手に想像してろ。


俺達はちょー幸せなんだよ。

今、絶対顔ニヤけてるし。


なんたって、

今年最後のBigイベントに、


一番愛してる人と二人で過ごせるんだからな。

あーもー。

マジ幸せ過ぎ。


ブン太先輩は、たくさん食べ物を食べでご機嫌。

街の中で手を繋いでも怒らないし。


マジ幸せ。



「ブン太先輩。」


大きいクリスマスツリーの下、一度立ち止まり正面を向いて話す。

握った手は、もちろん離さないで。

「なんだよぃ。」

超ご機嫌なブン太先輩は、笑って俺に答える。


あ、ヤバいって。

その笑みは反則だって。


内心ドキドキしながらも、面では平静を装う。

一応、ここ外だしな。


「なんか…こうして二人でいるのってなんか照れますね。」

「は、お前も照れたりする訳?」

「当たり前っスよ。だって先輩とだし。」


そう言うと、先輩は頬を少し赤らめて、

「うるせぃ。」


照れ隠しにそう呟いた。



俺達は幸せだ。





「…赤也。」


ブン太先輩が俺の事を呼んだ――。

その瞬間。


ちゅ



顎を掴まれ、顔を引き寄せられてキスをされた。


「え、あ…」

「…クリスマスプレゼント。」


俺は急な事過ぎて理解が出来ていなかった。


ブン太先輩は目を逸らしていて、真っ赤な顔だった。



――可愛い。


だから俺はその人の頭を寄せて、


そっと額にキスをした。


余裕の笑みを見せつけると、ブン太先輩は「むっ」と、怒った様子を見せてきた。


あなたの全ての行動が可愛いよ――。


そんな感じの小さな幸せに浸りながら、俺達はその後もずっと手を繋いでいた。












(あなたが側にいるだけで幸せだ。)


〜end〜



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ