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□俺の先輩
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俺の先輩


放課後―かったるい授業が終わった後の至福の時間。

「さようならー。」

帰りの学活が終了し俺は一番に教室を飛び出した。

走って、走って、あの人の事だけを考えて走って―
純粋に恋愛をしている自分を自分でも羨ましく思える位に。



ガチャッ

ドキドキ、ワクワクする気持ちでゆっくりと部室の扉を開けた

―いた


「丸井先輩。」

あぁ、俺らしくもない。自分でも分かる位、優しいをしている

夕日の濃いオレンジが窓から差し込んで、丁度先輩が座っているベンチの元から俺の元まで照らしている。


俺はその光の道を一歩一歩、踏み進み、先輩へと近づいた。

正面に立つと、先輩は俺へと手を伸ばし、

「抱きしめて。」

優しい顔でそう言った。

俺は立て膝になり、先輩の足を割って間に入り、腰へ腕を回し胸元に頬を寄せた。

「何、その抱きしめ方。」
先輩は俺の頭を撫でながらそう言った。
「んー。気分的に。」


「そう。」









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