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□だからどうか
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原作95、96幕ねたばれあり






怒りで冷静さを攻撃はなんら意味がなく、殴り飛ばされ宙をまう体。

落ちたさきは最愛の人。
ああ生きていた。それが彼女の幸福。
また守れると。
自分の命の灯火が少ないことなどわからないで。


その笑顔が失われることが、彼女がいなくなることが彼を動かすなんて皮肉だった。


■■■■


再会したとき受け止められなかった。
でも今、目の前のきみはもう動くことさえままならい。
それなのにオレに僕に向けた笑顔はいつものように美しかった。

守る?

守られるより守りたかった。


■■■■



預かっておく?

自分の血で前がよく見えない

土蜘蛛てめえなにいってやがる。


ちらつくのは紅い花びらが散った白


やめろ


遠ざかる大きな影


そいつを連れていくな


心に反して体が動かない


嘘だといってくれ


意識が遠のく中、つららの笑顔が頭をよぎる


事実ならどうかせめて
俺がぼくがいくまで生きていてくれ


■■■■


未来永劫守ると誓った日

その日が頭の中でめぐる


全ての記憶
あなたと私の思い出


走馬灯って妖怪でもみるんですね


未練があるってことなのかしら


そんなお顔をなさらないでください

大丈夫
ずっと私が守ります


だからどうか
こわがらないで
怯えないで
悲しまないで


あなたは生きてください


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