ss<nztume,yakusizi>

□年頃だもの
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俺、西村、北本の3人は屋上で昼休みを満喫していた。

「うちの女子制服ってエロイよな」

「なんだよ急に。それにどこがエロイんだよ。いたって普通じゃないか。」

「セーラーのほら、ここ、胸当てとは違うか、うーん。でもわかるだろ?」

胸あたりを示しながら西村は首をひねる。

「ああなんとなくはな。」

「それがうちのにはないわけ。」

「だから?」

「あーもうなんでわかんないかな。そこがない分見えやすいってことだよ。なにが、とは言わなくてもわかるよな。」

うししっとにやける西村。

「・・・お前いつもそんなこと考えてんのか?」

「そんなわけないだろ!今日はたまたま見ちゃったんだよ。」

「へー。」

「夏目反応薄いな。で、誰のを見たんだ?」

「五組の多軌さん」

ブシュッ

水が勢いよく出た音とともに手につめたい感触が流れた。手を見れば形の潰れた紙パックからウーロン茶が零れていた。

「大丈夫か夏目」

「なんだよ、多軌さんのことだと反応しやがって多軌さんは譲らないからなー!」

「別にそんなわけじゃっ。・・・本当に?」

「気にしてんじゃん。」

「休み時間に窓の外を見たら、ちょうど多軌さんが歩いててさ」

「見たのか?」

「いや、見てない。見えそうで見えなかった。でもさ。そのチラリズムっていうのか見えそうで見えないってのは男心にそそるよな。」

眼で思いっきり同意を求められてしまった。

――――――


次の時間、芸術の移動教室だったけ。一学年全体でだから時々多軌とすれ違ったりする。俺は書道で多軌は美術だから1階と2階。今日はどうだろうか。

あ。

「夏目くん。」

多軌が軽く手を振ったので振りかえす。

西村があんなこと言ったせいで目線がどうしてもあの部分にいってしまい、動揺して道具を落としてしまった。

「ちょっと何やってるの。」

小走りでこっちまで来てあわてて俺の道具を拾い集める。

「ごめん、少しボーっとしてた。」

「寝不足?ちゃと休まなきゃだめだよ。夏目くんはすぐ無理をするから。」

俺も拾おうと少し屈んだところで、一通り拾い集めた多軌が顔をあげた。多軌と視線が合う前にちらりと見えてしまった。

『下着や谷間が見えたりするのかな。』

興奮気味に言っていた西村を思い出す。

紺色の制服とは反対の明るい肌の色。あと

「夏目くん?!どうしたの?!」

今絶対顔をあげちゃだめだ。かがめかけた体をそのままひざをおり座り込む




−−ごめんタキ。



――――――――end



あとがき

【年頃だもの】


受験前夜寝られずにうだうだ妄想したもの。俺の脳は中坊並み。

本当は見られたのに気付いた多軌が夏目に
「夏目くんのスケベ」
って言わせるつもりだった。
でもま、いっか

原作とアニメではセーラー服の形が違うよね。って思ったら原作のがエロースを感じたんだ。チラリズムの。


ここまで読んでくださってありがとうございました!!

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