ss<drrr,nuramago >
□どうだっていいわ
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ずぶ濡れで買い物から帰ってきた波江に風呂を貸してやり、さらに着替えまで用意してやる俺って優しい。
なんて思いながらPCの前でチャットに興じていたら脱衣所から
「なんで上着しかないのかしら。」
波江が俺の上着、しかも先ほどまで着ていたもの、だけを着て出てきた。いいよね、こういうの。
「しかもこれ汗臭いわ。」
「いやいや、そんなはずはないから。」
ずっとエアコンのきいた室内に居たし
「冗談よ。ただあなたの匂いがして気分が悪いわ。」
「傷つくなぁ」
「ところでなんで下はないわけ?」
「無視ですか・・・べつになくてもいいじゃない。いつものスカートと同じくらいの丈だろ。」
「長さの問題じゃないでしょう。下着をはいていないのが気になるのよ。」
ノーパンときたか!波江、濡れたのでもいいだろ、さすがに穿こうよ。にやけちゃうじゃないか、ねぇ?
「ははっ。でもさすがに女性ものの下着はないよ。」
「そんなものもってたら引くわよ。だれも女性物なんていってないでしょう。」
「え?」
「あなたのがあるでしょ。それを貸してっていってるの。」
「…きみって本当弟くん以外には無頓着だよね。」
「?当たり前でしょう。」
気になる女が自分の下着穿くとか、それはなに?さそってるわけ?
「じゃあ俺が穿いてるのでいいなら。」
「そのズボンにかけた手をささっとひっこめなさい。」
波江が屈んで履いていたスリッパを投げた。
終
■あとがき■
ごめんなさい。波江に臨也の服一丁とトランクス(下着も臨也の)で臨也の部屋にいて欲しかった。楽しいの俺だけ。誰得でもない俺得。