Novel

□願事
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カカシはぐったりと力の抜けたナルトを抱き寄せ、汗で額に張り付いた髪をかきあげてやった。

こういったことしたのは当然初めてではないが、ナルトから誘われたのは初めてだったため、嬉しさの余り制御が利かずに小さな体を貪るように抱いた。

ナルトがふと目を開ける。

「気が付いた?」

心配げに、しかし嬉しさを隠し切れずにカカシは柔らかな頬に手を滑らせる。

ナルトはしばらくぼんやりしていたが、やがて恥ずかしそうにふんわりと花が綻ぶような微笑を浮かべた。

素肌のままの逞しい胸に顔を埋める。

可愛い子の可愛い仕草にカカシは更に優しさを込めて、抱き寄せる腕に力を入れた。

しばらく互いのぬくもりに漂う。

「……カカシセンセー。」

「……ん?」

ナルトは胸から直接カカシの声が聞こえてくるのが嬉しくて、より一層そこに顔を押し付けて言った。



「赤ちゃん、いつできるかな?」



 
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