02/12(Thu) 01:24
香桜里
どうにもこうにも苦しくて
ふらふらとベッドに横たわる
酸欠気味なこの頭に浮かぶのは
モノクロの今日の君
それはまるで
実際に目に見えているかのように鮮明で
さらに苦しくなる呼吸
身体が酸素を求め始める
君の幻影から目を逸らし
天井を見上げると
壁が溶けはじめる
ああ、そうか今日君と受けた美術の授業で使った彫刻刀を持って帰ってきたんだっけ
誰だって人を傷つける
じゃなきゃ生きていけない
誰かを愛するってことは
誰かを愛さないってこととは
よく言うものだよね
でもどうせ傷つけるんだったら
手首じゃなくて心臓にしてくれない?
君のために動いてた
心臓なんてもういらない
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