☆小説2★

□出会った時から
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「出会った時から」



―――――――――



真っ暗だった



俺には友達と呼べる奴が居なかったし遊ぶのもつまらなく感じていた



…俺は そんな日常が嫌で嫌でしょうがなかった



いつの間にか涙が溢れていた



「どうしたの?一緒に遊ぼう?」



俺が顔を上げると俺に手を差し伸べる女の子の姿があった



それが俺の初めての友達だった



あの子が来てからの日常は楽しかった



楽しすぎたぐらいなのに



その子は1週間も経たない内に引っ越してしまった



「バイバイ 日吉」



俺は手を出す



行かないで



日「まっ…て!」



俺はガバッと起きて空を掴んでいた



日「…夢…か」



…会いたいと願いすぎて夢にまで出てくる



会えるはずないから余計に会いたくなってしまう



そんな事を思いながら俺がため息をついた瞬間だった



「おーーい!日吉!」



カーテンを開き玄関を見ると忍足先輩が居た



俺は急いで着替え玄関に向かう



「あら?若、朝ごはんは?」



日「要らない」



俺はドアを開ける



忍「日吉…遅いで?何しとったん?」



日「すみません…夢、見てたんで」



忍「夢?どんな夢やった?」



俺と忍足先輩は歩き始める




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