★小説☆
□また、全員で
1ページ/8ページ
「また、全員で」
―――――――――
全国大会出場が知らされた次の日の事だった
氷帝学園テニス部は、毎日のように練習をしていた
榊「集合」
榊が集合をかける
レギュラー陣は、集まる
跡「何ですか?」
榊「殺し合え」
榊が、呟くように言う
跡「え?」
榊「レギュラー陣で、殺し合いをしろ」
R陣全員「え…?」
榊は、その場を去っていった
すると、その瞬間に黒い服を着た男たちが、カバンを八個置いていった
向「殺し、合い?」
芥「夢……だC…絶対に夢」
芥川は、自分の頬をつねる
忍「……何でや…?…全国大会…折角行けるのに、何で殺し合いなんて、訳の分からない事しなきゃいけへんの?」
宍「なぁ、あのカバン 何、入ってんだ?」
宍戸の一言で全員がカバンを見る
鳳「…武器…ですかね…」
鳳が、おそるおそる言う
日「武器……」
日吉は、俯きながら呟いた
跡「……あーん?殺し合いなんてやる訳ねぇだろうが 悪ふざけだろ?監督の」
ピーンポーンパーンポーン
榊「……早く殺し合え 監督の言う事を聞け」
放送のスピーカーからは榊の声が聞こえる
榊は、鼻を何回もすすりとぎれとぎれの言葉でルールを説明していく
榊は、泣いていた
殺し合いは、国で命令される為、逆らえない
榊は、自分達の教え子に殺し合いをさせるのは嫌だった
だけど逆らえば、もっと酷い命令が来るかもしれない
榊は、そう思い殺し合いをやれとレギュラー陣に伝えた
自分の無力さに悔しがりながら
.