その他
□蒼い華
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「マースーターァァァアァァァっ」
「うっせー」
バコンッ
殴られてからもべたーっと私にくっついているカイトをチラ見して、前方に目をやる。
目前に炬燵(こたつ)。
しかしカイトが邪魔で進めない。
考えるまでもなく
「あべしっ」
カイトを剥(は)がして炬燵に潜(もぐ)った。
「………」
暖か…
「くない…」
『なんでじゃぁぁあぁあっ』
と心で悲鳴をあげながら周りを探ると、
「マァァァスゥゥタァァアァ…」
変な目が2つ、こっちを見ている。
そしてそいつの手にはスイッチ。
スイッチが指す数字は『0』。
もちろん
『ぐわばっ』
カイトを頭突きで撃破し、炬燵の電源を入れた。
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