皆さんこんにちは!
リボーンの撃った(多分)10年バズーカにより違う世界にトリップしちゃった沢田綱吉です。
今はそこで出会ったとあるお坊ちゃんの屋敷に居候してるんだけど……なぜか今俺の目の前にあるのは、ヒラヒラとした可愛らしいドレス。
「これ……俺が着るの?」
エリザベスちゃんじゃなくて?
「当たり前じゃない」
「綱吉以外誰が着んのさ」
思わず嫌な顔をしてドレスを見ていたら、後ろからかけられる声。
それに後ろを振り返れば、そこには多少フリルはついているものの男の子の正装?なのかな、そんな格好をしたリョーマと、執事服のままの恭弥の姿があった。
なんとかシエルくんのダンスレッスンが終わり、今はそれぞれ彼の婚約者である可愛いもの大好きなパワフルガール、エリザベスちゃんの用意した服に着替える時間。
リョーマの格好は多分俺と同じくエリザベスちゃんが用意したものなんだろうけど、恭弥は……
「僕があんなヒラヒラしたもの着るとでも?」
「ですよね…」
思わず恨みがましい視線を向ければ、さも当たり前のように返された言葉。
それにはもう、頷くしかない。
「で?着ないの?」
そんな俺に、いつの間にか隣に来ていたリョーマがドレスを持って問いかける。
ちなみに淡いオレンジ色を主に使い全体的にふんわりとしたそれは、京子ちゃんが着たら似合いそうなデザインだ。
「……リョーマ、俺の性別知ってる?」
そう言って言外に着たくない!と伝えれば、
「いいじゃん、これくらい。バルドなんてセーラー服着てたよ?」
「…………」
あまりにも衝撃的な言葉に、思わず声を失う。
想像したら、申し訳ない(…のかな?)ことにあまりにも似合っていなかった。
そして続いて発せられた恭弥の追い討ちをかけるような言葉に、俺はもう大人しくドレスに袖を通すしかなかった。
今更ドレスくらいいいじゃない、潤に散々色々着させられてるんだから。
(慣れてるでしょ?)(…っ潤さんのバカあっ!)