ハレルヤ
□第8話
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「え?お花見?」
銀時からかかってきた、突然の電話。
携帯の番号を教えてはいたけれど、ちょっと無駄話を、なんてことでは電話なんてかけてこない銀時。
そんな彼からの珍しい―というか初めてではないだろうか―電話に、何の用だろうと出てみれば、それはこの季節らしい、花見の誘いの電話だった。
〔おー。神楽たちと行くことになってな。こないだのこともあるしお前のこと紹介しろってあいつ等がうるさくてな〕
その言葉に、この間ひょんなことから関わった、銀時の仲間である二人の少年少女を思い出す。
何だかんだと言いながら、結局は仲の良かったあの三人。
銀時の背中に無理やり二人で乗る姿は今でも覚えている。
その光景を思い出し、綱吉はクスリと笑みをこぼすも――カレンダーを確認し、それは困ったような笑みに変わった。
春爛漫
(さあ、)(花見に出かけよう)