ハレルヤ
□第7話
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それは、ある日の出来事。
「ねえ総悟」
「なんですかィ?」
綱吉はカタリと持っていた筆を置き、綱吉の部屋にサボリに来ていた沖田の方を体ごと向いて。
「…俺さ、実はここに来てからずっと気になってたことがあるんだ」
そう、真面目な顔で言い出した綱吉に、
「気になってたこと?」
沖田はそう聞き返しながらつけていたアイマスクを額に押し上げ、綱吉の方を見る。
「うん…でも、聞いちゃいけないことなのかなって思って……ずっと、誰にも聞けなかった」
するとそこには、正座をした膝の上に両手を握って置き、真剣な顔をして話す彼の姿があって。
「なんなんですかィ?その気になることってのは」
これはただ事ではないと感じた沖田は、起き上がって綱吉の前に座り問いかけた。
「………」
「綱吉?」
「聞きたいけど、でも…」
「そこまで言われたら逆にきになりまさァ。ほら、さっさと吐いちまって楽になりなせェ」
「うん………あのね…」
そうして綱吉がポツリポツリと話し出したそれに、沖田は目を見開いて。
「へえ……そんなに気になるんなら、直接確かめてみたらどうですかィ?」
そして真剣な表情で口を開いた。
「ちょ…直接?」
「そう、直接。案外簡単に分かるかもしれませんぜィ?」
そう言って、沖田はニヤリ、まるで悪戯を思いついた悪ガキのように、楽しげな笑みを浮かべた。
大空の疑問
(ずっとずっと、)(気になっていたこと)