ハレルヤ
□第6話
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「えー、みんなもう知ってると思うが、先日宇宙海賊“春雨”の一派と思われる船が沈没した」
真選組屯所の一室。
上座に座った局長、近藤が真面目な顔をして話を続ける。
「しかも聞いて驚けコノヤロー、なんと奴らを壊滅させたのはたった三人の侍らしい……」
しかし室内に集まった隊士達はワイワイガヤガヤとうるさく、自分たちの話に花を咲かせるのに忙しい。
喋っていないのは彼の隣にいる副長土方と、その隣にいる副長補佐の綱吉――とはいえ綱吉は喋っていない代わりに座ったまま夢の世界に旅立っているのだが。
「…驚くどころか誰も聞いてねーな」
この現状に、近藤は思わずそう呟いて。
「トシ」
短く土方の名を呼べば、土方は黙ってバズーカを構えた。
そして次の瞬間、ドガンと響き渡る音。
「ふえっ!?」
至近距離―なにせ隣である―から聞こえたその音に、さすがに綱吉もビクリと体を震わせる。
そして開いた目に飛び込んで来たのは、
「すっすみません、俺寝てっ………え?」
まるで爆発か何かに巻き込まれたかのような隊士達の姿だった。
彼こそは、
(我らが局長!)(それはとんでもないお人好し)