ハレルヤ
□第4話
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「えーと…確か………あった」
見上げた先にあるのは、大きく掲げられた“万事屋銀ちゃん”という看板。
綱吉は、なんとかもぎ取った休日を使い―余談だがこのためにここ数日はそれはもうハードスケジュールだった―以前池田屋騒動の際に判明した昔の友人のもとを訪ねてきたのだ。
そのあまりにも分かりやすすぎるそれに、クスリと笑ったあと、綱吉はゆっくりと階段を上っていく。
そしてチャイムを鳴らせば、「ピンポーン」というおなじみの、だけどどこか間抜けな音が外にも聞こえてきて。
「はー……い?」
ガラリと開いた扉の向こうにいたのは、しかし懐かしい銀髪ではなく――
「…………小太郎?」
なぜか大きな犬に頭を食われた、黒髪の友人だった。
再会は突然
(そして、)(必然なのだ)