ハレルヤ

□第18話
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「要くんっておとめ座だっけ?」



朝の執務室。

4人そろって書類整理をしていたその時、ふと思い出したかのように尋ねる綱吉。

それに要は、首を振り否定を表し。



「いえ、違いますが。…なぜ?」



「ああいや、今日の朝の占いが、ね…」



そう言ってなぜか苦笑し言葉を濁す綱吉に、遠間が声を上げる。



「あ、それ僕見ました!たしかおとめ座の人が今日一番ついてないんですよね」



「ああ…あれか。特におとめ座で…えっと顎鬚の人、だっけ?」



それに犬山が筆片手に思い出すように言って首を傾げれば、遠間は頷いて。



「そうそう!それであの占いの時に歯を磨いてた人は今日死んじゃうっていう」



「…どれだけピンポイントなんだ」



その言葉に、思わずと言った様子で呆れた表情を隠すことなく呟く要。



「あはは…」



それに綱吉は、乾いた笑いをもらす。

そんな人いないだろうって思ってるんだろうけど、要くん、意外と近くにいるんだよ?


言いたいような、言いたくないような。



「…あれ?でも確か局長って…」



とそこで、遠間が気づいたらしい。

そこまで言って綱吉を見れば、彼は未だ乾いた笑いを浮かべるだけで。

だけどそれで、十分だった。

だって、あの人ならありえる。



「……今からでも赤い物渡してきた方がいいですかね?」






死亡フラグ

(今日一番ツイてない方は)(乙女座のアナタです)


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