ハレルヤ

□第11話
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「………あ」



それは、綱吉がいつも通り自分の執務室で書類に向かっている時だった。

それまで黙々と手を動かしていた綱吉が、それを止めて声を上げたのだ。

そして一枚の書類を眺める彼に、どうかしたのかと直属の部下である要が首を傾げ声をかける。



「どうしました?」



「いや……これ」



そう言って綱吉が示したのは、巷を騒がせている―とまでは言わないが、新聞に載るくらいには知られている下着泥棒、ふんどし仮面逮捕に関する書類だった。






知らぬが仏

(ストーカー)(だめ、絶対)

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