拍手有難うござます\(^0^)/









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「宍戸さーん♪」

「お前また来たのかよ?ι」





最近長太郎がよく顔を出すようになった。








By spring.







「はい♪…いけませんでしたか?」

「いや、そんな事ねェけどよ…ι」



頻繁すぎやしないか?




毎日毎日 部活で顔を合わせるほかに朝は校門前で俺の事を待ってる。

以前から校内で合えば少し話す程度の事はしてたが、授業が終わるごとに訪ねてくるんだ。

流石にちょっと違和感、ってやつを感じた。





理由は多分、多分―…








機会が増えたとは言え、話すのは大体いつもテニスの事とか、

週末に遊びに行かないかとか、

テストの結果がどうのこうの。






でも最後に必ず 同じことを言う。









「宍戸さん」

「んー?」


ほら、 今日も。


「今日は何日ですか?」

「21日。」





「そうですか。」


ほわりと微笑む長太郎がここのところ、どうも小さい子供の様に見える。


其れで居て、何処か痛々しい。





「なぁ長太郎ー…」

「はい?」


もう直ぐ予鈴が鳴る。

次は移動教室だ、早く行かなきゃ遅れちまうってのに。



「……春が、来なきゃ良いのにな。」


目線を伏せて、言葉を紡いだ。




意味が通じるか否か、少し不安ではあったけど


返事は直ぐにかえってきた。




「…えぇ、……そうですね。」







キーンコーンカーンコーン…








予鈴が鳴って、教室に居た数人の生徒たちがバタバタと出て行って

それと同時に俺たちは触れるだけのキスを交わした。






春なんて来なければ、




来なければ。


(俺たちを引き離す物なんて何もないのに。)







「もう直ぐ―…卒業ですね…、宍戸さん」








fin.






―――――――――


卒業なんてさせないさ←


離れ離れは寂しすぎるよね。

孤独死しちゃう(ry




読んでいただき(拍手)有り難うございました♪










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