君に届け

□君に届け[学校編]
2ページ/105ページ

眉を吊り上げてこっちを睨んでいるので、忘れてしまったのかと焦るが、思い出せない。
「ごめんなさい…覚えてないや。いつか話した事あったっけ?」
「いぃや。今日が初めてだ。これでも俺は有名なんだけど」
 成程、有名と言うだけあって通りすぎる人達が振り返りながらこちらを見ている。
「俺の名前は畑本和樹。お前、あの寺本祐二先輩と別れたんだって?」
 憧れであり、恋人から友達となった人の名を出されてビクリとしてしまった。
「なんで知ってんの?」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ