彩雲国物語

□日常
1ページ/18ページ

 ある晴れた日曜日、紅家直系のお姫様 "紅 秀麗"は、暫く滞っていた家事をしていた。
「ふぅ…。洗濯物いっぱい…父様だけだったから凄く散らかっちゃって…」
 パタパタと衣をはためかせ、次々と洗濯物を干していく様は、何時もの習慣が出ている。
「お嬢様、そろそろお茶にしましょう。甘露茶煎れておきました」
 わざわざ秀麗の元まで出て来た青年"紫 静蘭"は、秀麗が幼く母がまだ存在<イ>た頃、紅家が養子として迎え入れ家族の一員となった。
「そうね。少し休憩するわ。有難う静蘭」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ