その果てに
□君をこの手に(☆)トウ艾編
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「…イ‥うぅッ‥」
「沢山出したな」
少年の髪を撫でながら入口を広げていく。少年の放った欲望が潤滑油の様に混ざりあい、いやらしい水音が室内を満たす。
大分解れた辺りで指を引き抜き、男は猛り自らも解き放たれることを待ちわびる自身をそっと入口に近付ける。少年の細い足を肩に担ぎ上げ、そして一気に脈打つ自身を挿入れた。
細い腰を掴み揺さぶり何度も欲望を注ぎ込み、少年が気絶してしまいようやく自身を抜いた。
己の放った白液がトロリと溢れだし、白い脚を伝う。その光景に再び欲情しそうになった自分を叱咤し、綺麗な布で体を拭いてやる。
他人のものだとわかっていながら手を出してしまった。
「奪ってみせる…」
スヤスヤと眠る少年の髪を撫でると、トウ艾もまた瞳を閉じた。
もうきっかけなどは忘れてしまった。
強いて言うならば戦場を駆けるこの少年の姿を見ているうち、今までに感じたことのない思いが胸を満たした。
珍しく少年が思い人と喧嘩をしたと言い泣いているところを見ていたら、堪らなくなった。
『俺なら泣かせたりはしないのに』
そんな思いを胸に少年の身体を抱きしめ、無理矢理部屋に連れ込み組み敷いた。
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