短編
□元拍手集
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…んあ…?
…あれ、どうかしたんですかィ?
んな朝っぱらから、んな所で…
夜這いには遅い時間ですぜィ?
…起こしに来た、って。
まだ6時にもなってやせんし、起床にはちと早いと思いやすが。
おんや、顔、真っ赤でさァ。
何かあったンかィ?
…つうか、さっきからずっと待ってたンですけどねェ。
いつになったら起こしてくれンのか、って。
こんな人畜無害そうな顔してても、真選組の一番隊隊長ですぜ?
アンタが気配を殺してでもいない限り、いくらなんでも起きまさァ。
髪の毛触ってみたり、頬をつついてみたり。
散々いろんなことをしてくれやしたしねィ。
俺ァもともと眠りも浅いほうだし、襖が動いただけで起きちまうってのに。
…そうだ。
アンタが添い寝してくれたら、ぐっすり眠れるかもしれやせんねィ。
その間なら、アンタが俺に何をしても勘弁しまさァ。
うん。
我ながらいい考えかもしれない。
もしかしたら、勤務中の居眠りも無くなるかもしれない。
そうと決まったら早速…って、あらら。
もう居ねェし。
うっわ、早ェェ…
沖田総悟
あのアイマスクを取ってみたい……っ