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□Rainy Day
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ザーーーっと急な夕立の中、通行人が駈足で通りすぎて行く。

そこに一人格闘する青年と憂鬱そうに空を見上げる少年がいた。

さっきから何故かそっぽを向く青年は神田 ユウ。そしてもう片方はアレン・ウォーカーだった。

「せっかくの休暇なのに・・・・残念ですよね・・・。」
「・・・あぁ。」
「神田?・・・何か怒ってます?」
「別に。」

明らかに不機嫌な表情。態度。アレンは今までの自分の行動を振り返ってみる。

今日は久しぶりのデートで待ち合わせにも遅れなかった。神田の気に障るそうな事を言った覚えもない。変なことをしたわけでもない。しいて言えばこの雨くらいだ。

僕、何しちゃったんだろう・・・・。

落ち込むアレンをよそにこちらは自分の理性との激しい戦いをしていた。

二人で歩いていると急に雨に降られたため、雨を凌ぐ場所が中々見つからなかった。そのためびっしょり濡れてしまったのだ。

そしてやっと雨宿りできる場所に落ち着いてアレンに目をやると・・・・・。
服が濡れていて肌が透けて見える。髪からも水滴が滴り落ちていて・・・・・・つまりかなりエロイ状態。

理性がぶっ飛ぶ寸前までいって何とかブレーキがかかったから良かったものの、危ない所だった。

見たらやばい・・・そう思って目をアレンから逸らす。すると、アレンが突然・・・

「神田っ!僕・・・・貴方を怒らせるようなこと何かしましたかぁっ?!」

と、服にしがみついて問いかけてきた。余程悩んだのか涙目である。

「っ・・・怒ってねぇよ。気のせいだ。」
「だったら目を合わせてくださいよ!何で目を逸らすんです?!」

今にも涙が零れんとする。それを舌で舐めた。

「っ///?!」
「本当に怒ってねぇよ・・・。ただ・・・」
「ただ?」
「今のお前の格好がエロすぎて理性がどっかにいきそうだっただけだ。」
「えっ?」

と、改めて自分の格好を見る。そして顔を真っ赤にして

「変態っっ!////」

と罵った。
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